未来の自分をデザインし、今日から“プレコン”(プレコンセプションケア)を始めましょう!
2015年、国立成育医療研究センター内に日本初の「プレコンセプションケアセンター」が設立されました。プレコンセプションケアセンターの責任者である荒田尚子先生と、荒田先生と共にプレコンセプションケアの啓発に取り組んでいる三戸麻子先生に、プレコンセプションケアの大切さについて教えて頂きました(2024年5月取材)。
“プレコン”(プレコンセプションケア)ってなあに?
コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
プレコンセプションケアの目的は3つあります。
- 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
- 若い世代の男女が将来、より健康になること
- 1の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
プレコンセプションケアは、将来の妊娠を希望する人だけでなく、思春期以降、妊娠可能な年齢のすべての人に必要なものです。
例えばやせ、喫煙、月経関連の病気や糖尿病などの持病があること、栄養状態や出産年齢の高齢化などは妊娠・出産のリスク因子となり、妊娠のしやすさ、先天異常や低体重児の発生頻度にも影響します。出生体重が小さいほど、将来慢性疾患のリスクが高くなることが分かっています。
将来生まれてくるかもしれない自分の子どもの健康のためにも、若いうちからライフプランを考えると同時に、早めにケアを始めてもらうことが大切なのです。また、パートナーも一緒に健康管理をすることがとても大切です。(荒田尚子先生)
妊娠・出産には適齢期があります
結婚する、しない、子どもを持つ、持たない、その人の考える生き方があります。大前提として、どの生き方も尊重されるべきものであり、すべての人が、健康で幸せに生きる権利があります。ですが、妊娠・出産には、年齢的なリミットがあるということも事実です。女性が妊娠しやすいのは20代で、その後、妊孕性(妊娠する力)は年齢とともに低下していきます。卵子は年齢とともに質が低下し、数も減少します。年齢が進むとともに妊娠率が低下して流産率が上昇。産める子どもの人数が限られてきます。加えて歳を重ねてからの妊娠はお母さんと赤ちゃんの健康リスクが高くなり、産後は育児と親の介護が重なる可能性があります。(三戸麻子先生)
将来の妊娠・出産をライフプランとして一度考えてみよう
ライフプランを立てるときは、キャリアプランだけでなく、ファミリープランのことも考えてみましょう。そのうえで、いま妊娠したい・妊娠しても良いと思う人は葉酸摂取をスタート。妊娠を望まない、またはいまは望まない人は自分に合った避妊法を継続しましょう。プレコンセプションケアの実践が、あなたのより良き人生をデザインすることに役立つことを願います。(三戸麻子先生)
国立成育医療研究センターのプレコンノートはこちら
セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)とは
性と生殖に関する健康について、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。結婚するか、しないか、子どもを産むか、産まないか、産むとすればいつ、何人、どのくらいの間隔でなどを選択・決定することは女性の権利(自己決定権)であり、基本的人権のひとつです。
『MyPrecca®』で、今日から“プレコン”をはじめましょう!
プレコンアプリ『MyPrecca®』は、国立成育医療研究センターのプレコン・チェックをアプリ上で行い、あなたのプレコン・チェックの達成状況へのアドバイスを行います。
アプリを使って、プレコンを意識した、食事・運動・睡眠といった日々の記録を行うことで、より健康的なからだ作りを目指します。
プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアです。自分を管理して健康な生活習慣を身につけること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながるでしょう。
『MyPrecca®』を使って、プレコンセプションケアをできるところから始めてみてください。
出典
- 荒田尚子先生および三戸麻子先生へのインタビュー内容、ならびにプレコンセプションケアセンター | 国立成育医療研究センター(ncchd.go.jp)(2025年7月25日閲覧)をもとに株式会社カネカ作成
- 荒田尚子先生および三戸麻子先生へのインタビュー内容、ならびに「プレコンセプションケア」をみんなの健康の新常識に | 健康イベント&コンテンツ | スマート・ライフ・プロジェクト(mhlw.go.jp)(厚生労働省, https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/womens_health/2021/lecture2)(2025年7月25日閲覧)をもとに株式会社カネカ作成
- 荒田尚子先生および三戸麻子先生へのインタビュー内容、ならびに「プレコンノート 2024年2月1日一部改定(第三版)」(国立成育医療研究センター)P4,P7をもとに株式会社カネカ作成